開聞岳(かいもんだけ)


↑長崎鼻から見た開聞岳。

標高924m。どこから眺めてもきれいな円錐型の「薩摩富士」。
(「三角点より、あっちの方が高いんじゃないか?」と登山者の意見により、
国土地理院が再計測。2001年8月8日、往年の922mから標高が更新された。)

昔の名前は開聞岳(ひらききたけ)で、音読みになって現在の名称になった。
船や飛行機にとって格好の目印で、「海門岳」と呼ばれた時期もある。
臼状火山のてっぺんに、後から円錐状火山が生えた構造。
山麓から眺めると標高700m付近からわずかにくびれているのが分かる。
(7号目以上は岩が多く、7合目以下は火山礫が多い。
特にこの火山礫は滑りやすいのでコケやすい。)
標高が千mを切っているからとなめてはいけない。
登山口(2号目:標高140m)からの標高差は約780m、九重のメインコースの約2倍ある。
頂上まで約2時間かかる。ただし、アップダウンの繰り返しは無い分、楽。
開聞山麓自然公園経由で3合目(標高230m)から入山や川尻歩道を通るコースもある。

山頂

↑開聞岳山頂:巨岩がゴロゴロしている。
比較的登りやすいロケーションにあるせいか登山者が絶えない。
(学生の遠足も多いようだ。山頂標の標高が剥ぎ取られている。
いたずらはやめましょうね。)

山頂からの景色

↑山頂から池田湖方面を眺める。


↑山頂から枕崎方面を眺める。


↑山頂から南側の眺め:
山頂は潅木に覆われ、山頂標付近からの眺めはさながら樹海のようだ。
山頂を一周するコースもあるそうだが、廃れすぎて全然分からなかった。


↑枚聞神社上宮(枚聞神社奥宮御岳神社)。
山頂のすぐ脇にある、
大日貴命(おおひるめむちのみこと)を主神とした、枚聞(ひらきき)神社の上宮。
この枚聞神社自体は開聞駅の北側にあり、別名薩摩一ノ宮または開聞神社。
開聞岳自体も御神体である。
社宝の玉手箱は国の重要文化財になっている。
(開聞岳近くには浦島伝説の長崎鼻があるが、この玉手箱とは何ら関係はない。)

山腹からの眺め

↑四合目からの眺め。:右側の尖がった所が長崎鼻。
浦島伝説の発祥地で、浦島太郎と乙姫を祭った龍宮神社もある。
(しかしすごい事に、この神社のそばには
べっ甲細工や亀の剥製を売っている土産屋が多い。いいのだろうか(笑)。)

←参考写真:長崎鼻の龍宮神社。乙姫様と浦島太郎が御神体。


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