屋久島 2003.8.1〜8.9 :6回目の訪問

●7日目〜9日目です。



【8/7雨:休息日】
朝7時、フェリー予約センターに確認すると、本日は欠航になりましたの事。
海を眺めると、確かにすごい波が防波堤にぶち当たって高く上がっている。
反対側の安房川を眺めると、防波堤の効果で波も割りと穏やかだが、カヤックツアーの一行が漂っている。おいおい。
「台風は南東から来るから、西側だったら少しましかも」と思って永田まで行こうとすると、志戸子辺りですごい暴風雨に巻き込まれる。
仕方が無いから宮之浦港に戻る。ここでは風は強いが、まだ雨は中降り。
港で下山届けを出して、ウィルソン株模型を撮影した後、屋久島環境文化村センターへ。
ここの14m×20mの大型スクリーンに映される、『屋久島の大自然「水と森のシンフォニー」』は毎度の楽しみだ。
映画が終わると「本日14時閉館、明日は休館」旨の張り紙があり、入り口では防水版を組み立てている。
沿道では窓に板を打ち付けている家もある。
早めにホテルに戻ると、「停電するかもしれませんので、18時頃食事にします」との事。
エレベーターにも停電への心得の張り紙がしてある。
おお、台風銀座らしくなってきた。



【8/8雨:休息日】
朝4時半、ピューピュー聞こえる風切り音で目が覚めるが、ふとエアコンが止まっているのに気付く。
なるほど、本当に停電になってしまった。
7時、フェリー予約センターに確認すると、やっぱり、本日は欠航になりましたの事。
電気を復旧したので、TVを付けると、まさに強風域から暴風域に入ったところ。
朝食と採った後も外に出れないので、部屋で昼寝しながら本を読む。
旅行先でこんな事するとは、一種の贅沢ですね。
15時頃、ようやく風も収まったので、宮之浦港へ偵察に行く。
途中、道に小枝は落ちているが、台風慣れしている所らしく、
生活用品は何も散らばっていない。
港に着いて、車から出ると、まだ風が強くて斜めに体を傾けないと前に歩けない。
流石に港は無人で施錠されたままだった。
以前から見忘れていた、猿川のガジュマルを見た後、大川ノ滝へ。

そこには、グラビアでも見たこと無いような水量で荒れ狂う滝が・・・
ベンチがある所も川と化して、凄まじい迫力。まさに台風様サマです。
ついでに千尋滝を見に行くと、こっちは何だか解らない滝になっている(笑)。
奥の小千尋滝の自己主張も中々のモノだ。
夕方になりホテルに戻ると、夕焼けの中で曇っているようで、
外はピンク色に染まっている。



【8/9晴れ:屋久島発、福岡へ】
雲一つ無いとは言い切れないが、台風一過のお陰で向こうの山まですっきり見える。
宮之浦で土産物を買った後、また屋久島環境文化村センターで映画鑑賞(笑)。
フェリー出航時間に近くなり港に行くと、どこから乗り入れるのか全く案内が無いので、かなり戸惑う。
誘導も投げやりで、相変わらず殿様商売だね。ココ。
船の中に入ると、二等客室は料金同じなのに、団体客に占拠させている。マッタク。
港を出て20分もすると、奥岳が見えてきた。
翁岳に宮之浦岳。ちょっと雲に隠れているけど、永田岳。
おお、今まで見たくても見れなかった光景が・・・まさに台風様サマであります。
後は下船まで、上映する事が無くなった、船内劇場のイスで仮眠を取って、一路福岡へ。



最後に、今回の屋久島紀行の反省。

【今回達成できた目標】
@花山歩道の克服
A永田歩道の克服
B蛇ノ口滝ハイキングコースの克服
C縄文杉コースの変貌の撮影
D船上から奥岳の撮影
Eウィルソン株模型の撮影(笑)

【今回達成できなかった目標】
@晴れたモッチョム岳からの眺め撮影。
A晴れた太忠岳からの眺め撮影。
Bトローキ滝(海に直接落ちている滝)を海面から激写。
C海水浴。
D新高塚小屋周りの変貌の撮影。

と言う訳で、また行きます。


長文でしたが、以下コースタイムです。

●8月2日(花山歩道)
7:25大川林道入口→9:19花山歩道入口(10分休憩)→
→13:56大龍杉→16:06大石展望台→17:32小鹿之沢→17:35鹿之沢
→17:37鹿之沢小屋

●8月3日(永田歩道)
6:32鹿之沢小屋→7:04七ツ渡(上流側)→7:15七ツ渡(下流側・1時間朝食休憩)
→9:29姥ヶ岩屋→10:34竹ノ辻入口→11:10竹ノ辻→13:10水鳥沢
→15:10永田歩道入口→15:44永田橋

●8月5日(蛇ノ口滝)
12:32尾之間温泉→13:50炭窯跡→14:12蛇ノ口滝分岐(5分休憩)→14:36蛇ノ口滝(20分休憩)
→15:14蛇ノ口滝分岐(5分休憩)→15:31炭窯跡→16:29尾之間温泉

●8月6日(縄文杉)
6:10荒川口→6:50小杉谷事業所跡→7:14楠川歩道分岐→7;21三代杉
→8:17大株歩道入口(20分休憩)→8:48翁杉→8:53ウィルソン株→9:37大王杉
→9:43夫婦杉→10:10縄文杉(20分休憩)→10:46夫婦杉→10:51大王杉
→11:25ウィルソン株(10分休憩)→11:42大株歩道入口(10分休憩)→12:35三代杉
→12:41楠川歩道分岐→13:12小杉谷事業所跡→13:50荒川口



(このレポートは、2003年8月25日にメーリングリスト「山ネット九州」に投稿したものです。)