屋久島 2004.7.31〜8.6 :8回目の訪問

●初日と2日目です。(コースタイムはレポート4/4)


【7/31晴:福岡発、鹿児島へ】
急に進路を西に取り、前日までやきもきさせられた台風10号は、結局、四国から広島を横断するコースを通り、
南九州には来ないようで、無事に22時大宰府IC出発



【8/1晴:屋久島上陸】
1時半に溝辺PAで就寝して6時起床。
7時ごろ鹿児島港へ着き、ガソリンスタンドで給油と洗車をする。洗車している間に、新聞を読んでいたら、今夏の鹿児島は水不足で、台風10号が外れたのを恨めしく思っている記事で埋まっていた。ちょっと複雑な心境。
8:00フェリー屋久島2へ乗り込み。1F駐車場と2F客室を結ぶ坂道へ車を誘導される。
ラッキー、一度ここに停めてみたかったんだ(笑)。前方に傾いたままの愛車を激写したところで、そそくさと客室へ。今までツアー団体に客室や劇場を占有されていい思いした事が無いので、プラス1800円奮発して1等客室へランクアップ。左右ある客室のうち左側に誘導されたが、二家族しかいない。おお、こりゃいい穴場だ。TVで流しっぱなしの仮面ライダーと寅さんが耳障りだが、割と静かな船旅が楽しめた。
12:40宮之浦港着。そのまま一湊の大浦温泉へ。この温泉は、一般の観光ルートから外れているので、駐車場も空いていて車で行くには実にいい。管理人のおじさんも話好きなようで、前回来たときもそうだったが、車の前まで出てきて世間話を始めだした。
会話が一通り終わると、ぼちぼち風呂へ。しかし、真夏日の昼間、風呂上りに扇風機以外の冷房が無いのはちと辛い。扇風機前は地元のご老公がたむろしている為、駐車場前海岸の休憩用の木陰に逃げ込む。おお、程よい風も吹いていい感じ。直射日光が当たらないだけでこうも違うとは、都会では味わえない感覚だ。
汗も引いた事で、一旦小瀬田のスーパーで買出しをして、白谷雲水峡へ。そこに車を下山用に待機させといて、バスで安房へ向かう予定だったが、結局最終のバスにぎりぎり間に合わなくて企画倒れに。引き返している途中、「雲の展望台」は6月の台風4号による土砂崩れの跡が生々しい。流れた跡が上から下まで岩盤剥き出しで、全く土が残っていないのに驚く。そのまま一気に安房へ向かい、荒川林道へ。
荒川口への道も台風4号で路肩が崩壊して交通規制されているそうだ。でも、今までのGW規制では夜間は出入りできたので、ちょっと寄って見ようかなと思っていると、荒川三叉路に来て驚いた。荒川口方面の入口が鍵付きチェーンで封鎖されている。あっけに取られて眺めていると、ちょうど定期バスが向こうからやって来たところで、運転手が降りて鍵を開けている。大変だなぁ。そのままヤクスギランド方面に進路を変え、紀元名水を補給して18:30淀川登山口へ。辺りは無人の軽自動車が1台泊っているだけで、実に静かだ。
ところで、屋久島に憑かれて7年、特集本を30冊は買いそろえて来たが、恥ずかしながら、昨年春のビーパ○誌の表紙を飾った事で『神様のクボ』の存在を初めて知った。昨年夏は花山歩道から攻めて見たが、時間と食料が足りず鹿之沢で断念。今年のGWで縦走途中で寄るつもりだったが、また時間が足りず断念。
というわけで今回の目標は悲願の『神様のクボ』で、明日の目的地は永田岳だが、猛暑の中、重い荷物を持って小屋泊まり(鹿之沢散策付き)するか、軽量登山で日帰りをするか結構悩む。結局、天気予報の明後日大雨の中で大荷物を背負って永田岳越えはやる気が起こらず、後者にする。軟弱者。
パスタを作って夕食を取ると辺りも暗くなってきた。そのうち真っ暗になっても誰も来ない。人恋くなり、宮之浦川で夏祭りを見物しに行く。花火を堪能し、皆が帰り始める前にまた引き返す。川沿いの広場だけでなく宮之浦大橋の欄干にも打ち上げ花火を仕掛けていたが、帰りの橋上には花火の燃えカスがフケのように積もっている。
22時頃再び淀川登山口へ。ご近所さんは相変わらず無人の車1台のみで、スリリングな一夜を過ごす。



つづく