韓国岳(からくにだけ)



↑えびの高原から見た韓国岳。Cの字の形をしており、この角度から見ると2つの山に見える。

標高1700m。霧島山群の最高峰にして本峰。霧島山と言えばここを示すことが多い。
直径900m、深さ300mの爆裂火口を持つ。
火口壁の北西側は大きく崩壊しており、崩壊以前は大浪池のような火口湖があったらしい。
現在では記録的大雨のあと1週間程、幻の火口湖が出現することがある。
韓国(かんこく)が見えるくらい高い山(実際は見えない)、と古事記に謳われた事が名前の由来。
ただし、「かんこくだけ」とそのまま読むと恥をかくので注意。
(霧島の山名はひねりを利かせた読みが多い。)
人知れず映画にも出ているようだ(別記の007にもちょっと出ている)。
最近、SDDS(SONYの映画館音響システム)ロゴフィルムの
「大地の鳴動編」(勝手に命名)にでてくる火山は、この山に合成処理を施したもののようだ。

山頂


↑韓国岳山頂:山頂付近は、山頂標を突き刺す事が困難な溶岩の塊。
風で飛ばされるのか、誰かが回収しているのか、登る度に山頂標が替わっている。
尚、この2m程向こうは火口壁の断崖絶壁である。

山頂からの景色


↑よく写真に撮られるアングル。中央が新燃岳、その奥が高千穂峰。


↑直径650mの火口湖を持つ大浪池。


↑山頂から北西側の眺め。中央左が白紫池(びゃくしいけ)、その右は六観音池。
手前の絶壁は韓国岳の火口壁。


↑韓国岳の火口。通常は干上がっている。
(実はこの撮影1週間前に数年ぶりに火口湖出現があったが、見事に蒸発してしまった。)


↑記録的多雨の為出現した、幻の火口湖。‘97年以来の登場。
写真では解り辛いが、これでも水深3〜5mありそうだった。

山腹からの景色


↑火口壁伝いに見た韓国岳山頂(たくさんの人影が見える)。すごい絶壁。


↑韓国岳4合目くらいからの眺め。中央やや左上に見えるのは白紫池、その右下は不動池。


↑九州の山の名花、ミヤマキリシマの群落。
ミヤマキリシマ名所としては阿蘇の仙酔渓や九重の大船山・平治岳に人気をとられているが、
こんな名前の花だけあって本家もなかなか見事。

琵琶池(びわいけ)


↑韓国岳の南東側の眺め。中央下の池が琵琶池。
その向こう左から丸岡山、大幡池(水面が少し見える)、大幡山。
右奥にちょっと見えるのは高千穂峰。

↑韓国岳の南東側急斜面を降りきった所にある琵琶池。
直径300m、水深2m。
縦走路から潅木ごしに見ることができる。

韓国岳避難小屋


↑韓国岳避難小屋:韓国岳と大浪池の鞍部にある。
こんな名称だがほとんど大浪池側に位置している。

↑韓国岳避難小屋の中:ログハウス風。
土間、換気穴、サッシ、ホウキ、ドライペット付きで
なかなか快適。
鹿児島の山小屋は、手入れの行き届いたものが多いので
いつも感激する。


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