新燃岳(しんもえだけ)



↑マグマ噴火で火口にフタがされた後の新燃岳(撮影:国土地理院)

2011年1月末。本格的なマグマ水蒸気噴火を起こす。
春先には平穏状態になったが、火口には噴出したの溶岩が溜まってしまい、
エメラルドグリーンの湖は永久に封印されてしまった。まことに残念。


※以下の記事は、噴火で火口湖が消失する前のものです。



↑獅子戸岳山頂から見た新燃岳。

標高1420.8m。霧島山群の中では一番元気な火山。
1959年に大噴火、宮崎市まで火山灰を降らせた時期もある。
最近では'88年〜'92年に活動活発化のため立ち入り禁止になった。
現在も火口内のあちこちや山腹西側から蒸気を噴出している。
エメラルドグリーンの火口湖が魅惑的で、
1966年には「007は二度死ぬ」('67)では
スペクターのロケット基地としてロケが行われた。
(阿蘇山と誤解している資料が多いが、紛れも無くココ。)
車で行ける所から2時間位歩かないとたどり着かない
この山頂で、浜美枝はビキニ姿でうろついていた。すごい事である。



山頂


↑新燃岳山頂:山頂標から数m後退したところに火口湖へ急な下りがある。
奥の山は韓国岳、右端に見えるのは獅子戸岳。
「007は二度死ぬ」のパンフには、この写真の右後ろの岩あたりで撮影した
S.コネリーと浜美枝のツーショット写真が載っている。

山頂からの景色


↑火口:直径750m・深さ190m。きれいな円形で、中央の湖が栄えて
観客席を広くとりすぎたでっかい野球場のようだ。


↑山頂からみた高千穂峰、中岳。

火口壁上からの景色


↑火口壁南端から見た中岳。


↑火口東端あたりからの眺め。獅子戸岳とその奥に韓国岳。


↑兎の耳:アサリ貝の角(導水管)みたいに、火口壁からちょこんと飛び出ている2つのピーク。
火口の絶壁にあおるようにそそり立っており、登るのはベテランじゃないとかなり危険。

火口湖


↑ほぼ満水状態の火口湖。
光線の具合によってでもあるが、ブルーに近いグリーンになっている。
新燃岳上方は風が強く、さざなみがキレイ。


↑渇水状態の火口湖。きれいなエメラルドグリーンになっている。
浅瀬は黄色で、この湖が硫黄で着色されていることが認識できる。

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