屋久島 2006.4.28〜5.5 :13回目の訪問

●初日から3日目までです。(コースタイムはレポート2/2)


【4/28晴:福岡発、屋久島へ。(羽神の滝)】
27日の仕事を終えて荷造りして博多の自宅を発ったのは23時近く。前よりマシだけど、相変わらず遅い出発だな。
お約束となった九州自動車道の桜島手前の溝辺PAで2時半から仮眠を取る。
6時過ぎに起床し、7時前に鹿児島港に着き、8:35フェリー屋久島2出航。
本を読み始めて暫くすると睡魔が襲ってきて、気が付くと島到着30分前だった。
とりあえず甲板に出て島影を拝むが、霞んでいてイマイチ見えない。
そんな事しているうちに、いよいよ到着。
ひとまず荷物を降ろしたいので宮之浦の宿に向かうが、誰も居ないので出直して宮之浦林道の様子を見に行く。
林道入口のゲートを見ると、作業中立ち入り禁止のノボリが無くなってカギが外されている。
これはチャーンスと、慌ててレンタル原チャリを予約する。レンタカー屋の駐車場で手続きが済むのを待っていると、宮之浦川を泳いでいたヤクシカが右岸にたどり着き、コンクリートの防壁を登れずに困っているのが見えた。近所の人が心配そうに見守っているうちに、消防隊が到着して救助活動を始めだした。とりあえず心配ないようだ。
原チャリを借り出して宮之浦林道に戻ると、ゲートには南京錠が引っ掛けられていた。まだ施錠されていないが、林道に入っている内に閉じ込められる可能性があるので仕方なく諦める。
それではプランBという事で、羽神の滝に進路変更。牛床詣所の横を通り過ぎ林道の終点へ。昔は朽ちた案内板があったそうだが、今は羽神の滝を示す物は何も無かった。代わりに3月末まで通行止めの発破作業の注意を促す工事案内板が立ててあったが、たまたま林道終点にいた地元の方に尋ねると問題ないとの事なので、原チャリを泊めて森に入る。
入ってすぐに道は途絶えちょっと悩むが、横の川に人の通った気配がある。飛び石で川を渡ると道標があった。どうやら素人が無理に入らないようにするため入口を分かり辛くしているようだ。川に沿った森の道を歩いていくと、やがてピンクの道標が途絶えてしまった。先に続く道を探して、最後の道標との間を何度も往復して考えること15分余り、地図を眺めていてようやく気付いた。「ありゃりゃ、羽神の滝への道は隣の谷なんだ。これは川遊びの道標だ。」
すごすご元の渡渉点に戻り、右岸のもう一つ先の小さな丘を越えるとやはりそこに道があった。ピンクに道標が森の奥にずずっと続いている。結局30分のロスになってしまったが、後はこっちのモンだ。時々小滝が出てくる白谷川本流を左に眺めながら、今度ははっきりと分かる道を進み、20分もすると瓦礫のような岩がごろごろ積み重なった川原に出た。目の前には一直線に落ちる滝が見える。おおすげえ。ときどき聞こえる車の音と、滝頭に覗くメカゴジラの頭のような人工物がちょっと気になる(←白谷雲水峡への林道にかかる橋の土台だった)。岩の山を這い登り滝壷までたどり着く。滝自体は立派なのに、滝壷は奥行き2mもなくちょっとしょぼい。振り返ると泥の無い土石流(?)の流れた後のような光景がはるか下の森まで続き、まるで阿蘇山の根子岳ヤカタガウド登山道みたいだ(分からない方はすみません)。10分ほどこの山里の秘境を堪能して引き返す事にする。
原チャリを返却しに行くと日も暮れだし、再び宿に行くと女将のA子さんが「お久しぶり」と迎えてくれた。
食事と風呂を済ませた後は、ダイニングキッチンで他の宿泊客とも会話を楽しむ。中でも印象的だったのは、会話がなくなるとニャホニャホタマクローの歌を歌う不思議少女の木綿さん。こないだ絹さんとやらに会って敗北感があったとか。宴会めいた事をするので有名な宿だが、ゴールデンウィークの本波はまだのようでだらだらと夜は更けていった。


【4/29曇:休息日(マニアック観光)】
今回のメインは小楊子川大滝探索だが、天気がよくなるのは明日からのようだし、十数時間のハードな日帰り登山になる予定なので、本日は鋭気を養ったり前準備の為にのんびりすることにする。
「ポピュラーなポイントは何度も見たし、さてマニアックなところでも見に行くかな」と屋久島の人が屋久島の人の為に書いた『里のイラストマップ』を眺めていると、女将のA子さんが益久神社で祭りをやっていると教えてくれた。「みんなで出し物をするんだけど、これが面白いんだからッ!」との事。そんならと、ちょっくら行ってみると、神社の広場に集落の人が沢山集まってワイワイやっている。進行のアナウンスの元、奥のステージでは何やら小学校の発表会みたいなノリで地元の方が練習の成果を披露していた。とりあえずイカ焼きをモグモグしながら眺めていたが、裃姿で何とか節を踊るのはいいが、チビッコが『恋のマイアヒ』や『ウルトラセブンの歌』で踊るのは予想外だった。まさか離島でネット発の空耳曲や、オヤジ世代には人気ナンバーワンの昭和40年代特撮主題歌が聞けるとは。
とりあえずイカ焼き食い終わったので宿に戻ると、「どうだった?」と他の宿泊客。「う〜ん、内輪ウケかな?」と答えておいた。
13時にもなった事だし、重い腰を上げてドライブ出発。
小瀬田地区で愛子岳登山口(今回登らないけど)を偵察に行き、島で一番長いという愛子橋(全長172m)を独り占め。
端から端を歩いてみたり、はるか下の足元の駐車場に降りてみたり。橋の高さは40〜50mはあるのに、下の女川は歩いて渡れる程度のもので、ギャップが凄い。まあ、雨が降ったら豹変するだろうが。
一時間程愛子橋を探索した後は、干潮時なので平内に向かい平内海中温泉で入浴。
熱い湯船につかりのぼせかけていると、「あれ、誰かクレーンで動かさないか?金もらえるかもしれんぞ」と地元の方。見ると、100m程度向こうの岸壁に長〜い丸太が引っかかっている。半月程前に高速フェリーが相手不明の追突事故を起こしたが、その犯人の一味と思われるヤツだ。屋久島の海岸にたどり着いたとは聞いていたが、実際に見るとは思わなかった。
体を拭いて冷ました後は、麓から見えるらしい湯川(ユーゴ)の滝へ。
『里のイラストマップ』では、林道の水源タンクから見えるようだが、どこにあるのかさっぱり分からない。暫く辺りをうろうろして、林道脇の茂みのはるか下にちらほら見える湯河を眺めるが、水音はするものの、滝らしきものは無い。
仕方が無いので林道を一旦下り、整地中の広場で一旦休憩をとっていると・・・見えた!。向かいの山の谷間に影になったところに、飛沫で白くなったものがある。興奮状態で再び林道を登り、水源タンクそばの駐車スペースに車を泊める。舗装された道路はここから左に急カーブしているが、ぬかるみになった支線がまっすぐ奥に伸びている。登山靴に履き替え、ダンプカーがぐちょぐちょにかき回した道を歩く。やがて道はコンクリートに変わり、いくつかカーブを曲がると滝音が大きくなった。道脇の木立で一部しか見えないが、数百m先に湯河の滝が見える。日没が来たようで、辺りは橙色の薄闇に変わりだしたので、ぼちぼち林道を下る。訪問ポイントは少なかったけど、充実した一日だったなー。
宿に戻ると、まだ宿泊客はまだ少ないようでささやかな宴会が始まっていた。でも、明日は早いしちょうどいい。いかにも山好きそうな日焼けした兄ちゃんコンビは、明日に白谷雲水峡から入山して、2日後に下山するそうだ。(後で聞いた話ではこのコンビ、本職がそれぞれ発掘調査員と地図屋さん。トレジャーハンターだ(笑))。やたらと照れくさそうな笑みを浮かべながら話す女の子はダイビング三昧だそう。
のほほんと会話を楽しんだところで、23時就寝する。



【4/30晴:淀川登山口〜宮之浦岳〜小楊子川源流 日帰りピストン】
3:30 起床。そそくさと宮之浦の宿を発つ。「山小屋泊まりや車中泊と違ってタイムラグがあるのでどうかな」と思っていたが、布団でぐっすり眠れたし、眼を覚まして暫く安静にしないと腹がゆるくなる体質のワシには登山口までのドライブはちょうど良い様だ。真っ暗な中、下道を走り、安房から一気に山道で高度を上げる。
5:06 淀川登山口に車を泊め、いざ登山開始。歩き始めたら、ぼんやり周りが明るくなってきた。
5:40 淀川小屋。既に宿泊者が朝食を済ませて出発の準備をしている。淀川歩道橋の側に荷物を降ろし、日焼け止めを塗る。小休止を終わり、橋を渡ったところの急坂を登っていると、「チーーン、チーーン」とカウベル付けた人やってきて橋を渡り始めた。何で熊が九州で熊避けの鈴を鳴らしているんだ? まあ、やかましいが、ワシのペースについていけず、そのうち聞こえなくなるだろう。(と、その時思ったが、甘かった・・・)
6:15 高盤岳展望台分岐。すっかり夜は明けたようだ。カウベルの主は只者でないようで、付かず離れず後ろを付いてきており、姿は見えないが「チーーン、チーーン」と引切り無しに聞こえてくる。
ワシは自然の中で人工音が聞こえると、意識に反して息を潜めるる癖があるので、呼吸も乱れてそろそろ気が変になってきた。(山の中でラジオを聞いている輩に会うと、普通は音が聞こえなくなるまで走る。)怪談のエピソード(再婚しないと聞いて息を引き取った病の前妻が、約束を破った夫を恨んで鈴を鳴らしながら化けて出る)や、笛の音に苦しむキカイダーが頭に浮かんできたりもする。
高盤岳展望台を横目に急ぎながら、「この展望台の魅力には勝てぬまい。一休みするのだよ。」と念じてみるが、どうやらそのまま付いて来ているようで一向に音は止まない。やめてくれ〜。
6:36 小花之江河。ちょっとガスっているが、いい雰囲気だ。
相変わらず後ろからベルの音が聞こえてくるので、そのまま止まらずに「この自然の日本庭園の魅力には勝てぬまい。一休みするのだよ。」と念じながら後にするが、どうやらそのまま付いて来ているようで一向に音は止まない。やめてくれ〜。
6:45 花之江河。辺りは霧。鈴の音がようやく聞こえなくなったし、小腹もすき始めたので、そそくさとブドウパンをほうばる。ところが5分もしないうちに、また鈴の音が聞こえてきだした。
「この自然の日本庭園の魅力には勝てぬまい。一休みするのだよ。」と念じながらそそくさと後にするが、どうやらそのまま付いて来ているようで一向に音は止まない。やめてくれ〜。
7:01 黒味岳分岐。「黒味岳の誘惑には勝てぬまい。一寄りするのだよ。」と念じてみるが、どうやらそのまま付いて来ているようで一向に音は止まない。やめてくれ〜。。
7:20 投石平。「如何にも休憩向きの、開けた空間の魅力には勝てぬまい。一休みするのだよ。」と念じながらそそくさと後にするが、どうやらそのまま付いて来ているようで一向に音は止まない。何者だ、こやつ?!
しかし、投石岩屋をから登りが続き、徐々にベルの音は小さくなっていった。ふう、どうやら撒く事に成功したようだ。
7:58 翁岳の水場。宮之浦岳への最後の水場なので、水筒の中身を補充。腹が弱いので屋久島でも濾過器を使っているが、そんなこんなしているうちに、霧の中からまたベルの音が近付いてきた。ひえ〜!
8:05 翁岳分岐。栗生岳を登りかけたところで霧も晴れてきて、今は地蔵岩というか、元ゲンコツ岩を上から撮影してると、翁岳との鞍部にベルを鳴らしながらヤツが現れた。その瞬間、風が霧を全て払って辺りが日の光の元にあからさまになり。ヤツと目が合った。スポーツサングラスをかけたひょろ高い男だ。ここで会ったが百年目!「すみませーん。熊除けの鈴、鳴らすの止めてくれませんかー?」大声で叫ぶと、しぶしぶベルをポケットに仕舞いこんでくれた。ああ、これで静かな山行が楽しめる・・・
ついでに「九州に熊はいないんですけどねぇ」と言いたかったが嫌味になりそうなので止めた。嫌味なんだけどね。
8:17 栗生岳山頂前。宮之浦岳までもう一息だ。すっかり晴れていい感じ。カウベル男は何か物足りないのか、ときどきポケットからベルを取り出し、一瞬鳴らしている。中毒症みたいだ。
8:30 宮之浦岳山頂(20分休憩)。向かいの永田岳には、まだ時折霧がかかるが、グラサン掛けても太陽がまぶしすぎるいい天気だ。ブドウパンを3個をほおばる。
暫くすると、カウベル男も追いついて間近で見る事ができた。格好から遠目では20代の若者だと思っていたが、スター・ウォーズのターキン総統(ピーター・カッシング)そっくりの老人だった。相変わらず、ポケットから時々ベルを取り出しては、チリンと鳴らしている。なん何だ?もしかしてカウベルを山のファッションだと思っているのか?やめてくれ。
落ち着いたところで、焼野三叉路に向かって出発。

9:03 焼野三叉路。辺りはヤクザサの緑ばかりだが、50m程離れた斜面に雪渓が残っている。うへぇ、ワシこれから川下りなんですけど。
永田岳方面に曲がって歩いていると、後ろからカウベル爺が付いてきているのに気が付いた。ベルはポッケに封印しているが、相変わらず時々取り出して鳴らしている。まるで嫌がらせだ。
9:24 小楊子川源流分岐。源流へのルートを探してヤクザサの茂みを眺めていると、カウベル爺がやってきて背後を通り過ぎた。ワシが何を眺めているのか気になるようで、ちょっと止まったが、ポッケからベルを出して一瞬鳴らすと永田岳の方に消えて行った。フッフッフ。アンタとはここでお別れだよ。
9:48 小楊子川源流。安全そうなポイントを探し出し、腰の高さ位のヤクザサを掻き分けて数m下ると、ジメジメした湿原に出た。さっきまでカラカラに乾いた登山道にいたのに、不思議な感じ。ブドウパンを2個頬張り、渓流シューズとヘルメットを装着する。
歩みだすと、ジメジメはちょろちょろの流れに変わり、両脇が見上げるようなヤクザサの壁に変わるとくるぶし位の深さ川になっていた。まだ水に浸かる気はないので、ヤクザサの茂みを足で探りネコの額程の川岸伝いに歩いていたが、とうとう足を乗せる幅も無くなった。
チャポン!「うぎゃー!」身を切るような冷たさ。思わず岸まで戻り、進んでは戻り、進んでは戻りを繰り返す。「やっぱり止めようかな」と心の迷いが出てくるが、10分位の葛藤の後「折角ここまで来たのだから」と先に進む事にする。
10:41 まだ小楊子川源流。川幅は人の肩幅位の幅になり、水もぬるくなってきたが、次なる敵参上。
先は腰位の高さの小滝だが、その上をシャクナゲが覆いつくしている。「どうやって進むんだこれ?」「本当にこの川筋で正しいのだろうか。いや、航空写真で何度も確かめているからこの筋で正しい筈だ。」またその場で数分悩むが、シャクナゲの上を歩けば滝の先の岩の上にたどり着く事に気付き、先に進む。それにしても、シャクナゲの枝は細いのに、70kgのワシが乗ってもびくともしないのは驚きだった。
10:50 まだ小楊子川源流。相変わらず川幅は肩幅ほどだが、前が突然段差になって腰位の深さの小さな堀になっている。うへぇ、とうとう腰の深さ初体験か。ちょっと躊躇するが、意を決して飛び込むと、生ぬるくてそんなに悪くない。
10:04 深いところでもすね位だが、辺りも開けてきて水量も増え、庭園のようになってきた。川の周りはヤクザサの緑の丘に囲まれ、静かな水音と上空を舞う鳥の声以外何も聞こえない。こんな秘境を独り占めとは、何という贅沢だろう。
1120 まだ小楊子川源流。ここまで2m程度の小滝があっても、そばの大岩を乗り越えて来れたが、とうとう本当の試練が来た。目の前は落差3m程の滝でその先は人の丈以上の深さがありそうな大きな滝壷となっていた。山岳ガイド本では、登山道から1時間程で小楊子川大滝に着くとの事で、これはその直前の3m滝に違いない。(←帰ってから航空写真を再確認してみると、まだ半分の地点だった。)しかし、この滝、垂直に落ちているので、一人では万一帰って来れないかもしれないし、滝壷は深くて怖いなあ。あの手この手を考えるが、万一を考えてどうも踏み切れない。小楊子川大滝直前(本当はまだ先だが)は左岸の尾根に撒くと事なので、ヤクザサ帯を登ってみようとするが、急斜面に生えた背丈以上のヤクザサ林はどうしても登れない。
12:00 まだ小楊子川源流。3m滝の前で結局40分間うろうろしていたが、先に進む事を断念する。ええい、作戦立て直しでリベンジぢゃい。
来るときに結び付けてきたピンクの紙テープを回収しながら、来た道を引き返す。
13:20 まだ小楊子川源流(20分休憩)。源流の出発点である湿原で登山靴と帽子に履き替え、ブドウパンを2個頬張る。一段落つくと10分ほどヤクザサ斜面を登り、永田岳へのカラカラな登山道に戻る。さっきまでと違い、人の手が入った風景で少しほっとする。
14:30 焼野三叉路。ホームページフロント用のポーズ写真を撮ろうとしていると、デジカメの電池が切れてしまった。何てこったい、予備電池も忘れている。諦めて永田岳を眺めていると、宮之浦岳からガヤガヤと初老の団体がやってきてすぐ横で一服しだした。リーダーらしき男が仲間に今後の予定を説明している間、隣に座ったオバさんと目が合った。「こんにちは」と挨拶すると、不思議そうな顔をしてワシの顔を無言で眺めている。
もう嫌だ。熊除けのベルを鳴らしまくる勘違い男といい、山マナーを知らないにわか登山者といい、ゴールデンウィークはこんなんばっかりだー。
(2000年のGW、昼2時でつめれば入るのに、新高塚小屋が譲り合い精神を持たないにわか登山者に占拠されて泊まれなかった事もあった。)
15:20 宮之浦岳山頂(20分休憩)。流石にこの時間になると人通りも少ない。辺りは晴れ渡り、デジカメの電池が切れたのが疎ましい。(デジカメは登山の記録機も兼ねていたので、ここから急ぎ足です。)
17:00 小花之江河。そろそろ空が赤みだした。木道の上で立ち止まると、へなへなと膝をついてしまった。しばらく膝立ちのポーズで休憩する。ふと横を見ると、湿原の向こうに木の側で、ヤクシカがときどきこちらを見ながら、何やら足元の植物を食っている。く〜!デジカメの電池が切れたのが疎ましい。
18:50 淀川登山口。何とか日没まで間に合った。
20時半ごろ宿に戻り、夕食と風呂を済ませて、のほほんと会話を楽しんだところで、24時頃就寝する。





つづく