花之江河(はなのえごう)


↑花之江河:自然が造った日本庭園。
背景の山は黒味岳。

 
標高1630m。泥炭層の湿原地にて、日本最南端の高層湿原。
この泥炭はミズゴケなどの遺体が分解せずに堆積したもので、乾燥させると燃えるそうだ。
泥炭は本来寒い環境と豊富な水が必要で、本来北国に多い。

一面ミズゴケ、スギゴケ、ヤクシマホシクサに覆われている。
また、松を思わせる杉が周りを囲み、日本庭園を彷彿される景勝地である。
小花之江河から徒歩15分の距離にあり、
宮之浦歩道、尾之間歩道、安房歩道、栗生歩道(及び湯泊歩道)が合流する一大交差点である。
安房方面には昭和38年の豪雪で潰れてブロックのみが残る旧花之江河小屋跡がある。
このときの豪雪は杉の木を傷め、枯存木を増加させた。
(枯存木とは風雪に耐えるため萎縮白骨化した木の事で、一見立枯木だがしっかり小枝を出して生きている。)
 
注意:屋久島はどこの水でもそのまま飲めるので有名だか、ここの水は飲用不可。

花之江河

 
 

↑花之江河標識から西を見たところ:かなりの開放感がある。
奥に行けば、栗生方面へ下る栗生歩道で
湯泊へ下る湯泊歩道にも分岐する。
手前を行けば宮之浦歩道、安房歩道、尾之間歩道へ行く。
因みに、写真中央の小さな分岐は、祠への橋渡し。。

 

↑花之江河分岐。
標識が分かり辛いので初めは戸惑うが、直進(東側)すれば宮之浦岳方面の宮之浦歩道。
右に曲がれば石塚小屋経由でヤクスギランド方面の安房歩道へ行く。


 
↑花之江河標識:付近は湿原保護の為、テラスのような木道が敷かれている。
背景の山は黒味岳。



↑花之江河標識前の木道:テントが張れそうな位広い(張っちゃダメですよ)。
ただ木道の隙間の下は水溜りなので油断禁物。
来る度に、手袋落としたり、ザックのベルトが浸かったりで、
ちょっと悲しい目に遭った。


↑雨の花之江河:緑の苔の野原に小川が縦横無尽に走る。
う〜む、自然の造形美。



↑花之江河木道脇にある祠。
江戸時代に設えらえた、山岳信仰の名

↑花之江河木道脇にある祠。
左の写真の中央岩陰。ミニチュアの鳥居がかっこいい。

下のちっこい写真をクリックして下さい。

旧花之江河小屋跡
石塚小屋



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