翁岳(おきなだけ)


↑宮之浦岳中腹より眺めた翁岳:
山頂の岩峰の上に、更に巨岩がちょこんと乗っているのが見える。
まるでアサリ貝。右奥の山は安房岳。

標高1860m。投石岳から10分程(栗生岳分岐である登山口まで)
九州での標高第4位。屋久島八重岳に含まれる。
山頂には高さ30mの岩峰が3つあり、岩登りでも人気がある(らしい)。

元々無名峰だったが、昭和9年故加藤数功氏の筑紫岳(投石岳)命名の際に、
縣社夜久神社の記録にある人物、塩土翁に基づいて名付けられた。

1997年に買った登山地図には、栗生岳分岐から15分とか書かれていたような気がするが、
その後買い換えた地図には時間は書かれておらず、
2011年に登ってみると、ヤブ漕ぎが厄介で山頂基部まで1時間程掛かった。


山頂


↑翁岳山頂の巨石: 山頂は三基の巨石。クライミングの技術がある程度あれば道具無しでも登れる。
写真の登山者(中央と右側の巨石の間の水色の服2名)と入れ違いに
巨石の基部に着いたワシも岩登りにトライしてみたが、
足場がスカスカな箇所もあって、一人ではビビって断念した。ぐっすし。
実際この目で見ていないが、向かって左側の巨石の天辺には機関銃で撃ちまくった跡のような穴が沢山ある。
原因ははっきりせず、どうやら落雷で出来たらしい。


山頂直下からの景色


↑翁岳山頂基部から眺めた宮之浦岳:
反対側の永田岳から眺めてても、こちらから眺めても、本当になだらか〜な山容。


翁岳山頂基部から北側の眺め:写真左側は山頂基部への最後の取り付き。巨石がごろごろ。
写真右側はすとんと切り落ちており、目まいがするほど高度感があった。


翁岳山頂基部から南西側の眺め:
黒味岳と 中俣の頭 の間を縫って、小楊子川右俣の谷が走る。



翁岳付近から眺めた元ゲンコツ岩: 宮之浦岳への登山道からは
正面からしか見れないけど、横から眺めるとこんな感じ。
親指岩から中指岩は、横(写真奥)に倒れて右下の崖に崩れ落ちて
しまったようだけど、こうして見ると残った岩も横に倒れずとも、
後ろ(写真右)にずり落ちてしまう日が来るような気がする・・・。



翁岳の遠景


↑翁岳と奇岩: 左下が元ゲンコツ岩(崩壊後の現在はコケシ岩とでも言うのかいな?)、
中央がモアイ岩、右上が翁岳山頂。いいバランスで配置されてる。


↑安房岳付近から眺めた翁岳: 翁岳の南サイドの光景。


↑安房岳付近から眺めた翁岳:上記写真のアップ。
山頂に微妙なバランスで乗っかっているようなポッチ岩も、
こうして横から見れば結構安定しているのが分かる。


↑縄文杉コースのトロッコ道から眺めた冬の翁岳:
翁岳の東サイドはすごい絶壁。



小楊子川の右俣源流


↑山頂直下の水場: 登山道の木道脇にあり、
ヤクザサの茂みからこんこんと清水が涌き出ている。
約1740mの標高だけあって、水は冷たくてうまい。

立て札には「宮之浦岳への最後の水場です」と書かれており、
登山者はここで給水を済ませて、1時間宮之浦岳を目指す。



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