海中温泉




↑にぎわう平内海中温泉。
観光の名所だけあって、入浴を楽しんでいるところに旅行ガイドが団体を引きつれて
名所案内を始めだし、出るに出られなくなったと聞いた事がある。気をつけよう(笑)。
時々、藤棚のような屋根が付けられる事がある。


花崗岩の塊が盛りあがってできた屋久島でも、名山あるとこ名泉あり
火山性山岳でなくても、尾之間を始め海岸近くに幾つか温泉がある。
そのなかでも有名なのが平内と湯泊の海岸にある究極の露天風呂。
正確には、平内のは海中温泉、湯泊のは海岸温泉という。

平内温泉は混浴。満潮時は海に沈んでしまう。
尚、湯船周りは土足厳禁。
石鹸タオルの他、洗面器が必要。(洗面器は宿泊先か、入浴中の島民にお願いして借りる。)
平内公園の近くにある。入浴料は100円。

湯泊温泉も混浴だが、一応、男湯と女湯に分かれている。
見晴らしが良い大きい湯船(浜湯)のうち、入口手前側が男湯、奥側が女湯。
岩陰の丸い湯船(先ノ湯)は男女兼用である。
屋久島のガイド本では、浜湯が男湯、先ノ湯が女湯と書かれてあるのが多いが、これは間違い。
こちらは海に沈むことは無いが、ややぬるめ。
平内から2.7km。判り辛いが、椋鳩十文学碑の近くにある。
以前は入浴料タダだったが、'02年5月の浜湯の改装を機に100円になった。

どちらの海中温泉も、地元の方が農作業の汗を流すためのお風呂に入らさせてもらっているのをお忘れなく。
入浴マナーは守りましょう。観光者の立場は二の次です。
恥ずかしいからと言って、水着や下着着用で入浴は厳禁です。
(温泉目当てで楽しそうにやってきた若い女性達は、
ダイナミックな光景に圧倒されてしばらく硬直したあと、すごすごと逃げてしまう(笑)。
う〜ん。羞恥心の無い男に生まれてきて、つくづく良かったわい。)


平内海中温泉(ひらうちかいちゅうおんせん)


↑平内海中温泉:湯温43℃。やや熱めでちょうど良く、思ったより湯はさらさらしている。
全部で4つの湯船があるが、そのうち一番手前の1つは廃棄(魚が住んでるのにはビックリ)。
一番奥の湯船は潮が満ちてきたときが入浴時。湯船と海面がほぼ一続きになる。
プールサイド(?)はぬるぬるして滑りやすいので注意。
わしも滑って、昔学校で習った柔道の横受身を披露する羽目になった。
 
↑湯船手前にある2つの泉源:
左の写真に洗面器が写っているので御分かりだろうが、小さな湯だまりになっている。
体を洗うときは、ここから洗面器で掬い取る。
湯船のお湯もここから取り込んでいるので、石鹸の泡などを中に飛ばさぬように!



↑満潮時の平内海中温泉:湯船が見事に水没している。
波打ち際のコンクリートで、ハゼみたいな魚がピョコピョコ跳ねてたのが印象的だった。


 ↑干潮時の平内海中温泉:上の満潮時写真の翌日。
湯加減はちょうど良いが、真夏日の焼けたコンクリートで足を火傷した。
なるほど、藤棚屋根は必須だのぅ。


湯泊海岸温泉(ゆどまりかいがんおんせん)(改装前)


↑改装前の湯泊海岸温泉(浜湯):眼前に広がる大海原は圧巻。
因みに左のワイルドなオニーサンは、屋久島では有名なシーカヤックの第一人者だそうな。
海の人と山の人が同じ湯船で語り合うのも楽しみの一つ。



↑改装前の浜湯をアングル変えて撮影。
昔は、湯船の周りをハマヒルガオがびっしり覆っていた。
奥の岩山を隔てた向こうに先ノ湯がある。



↑湯泊海岸温泉(先ノ湯):写真中央の丸い湯船が、それ。
写真左端にも、一人用の広さの湯船がある。



湯泊海岸温泉(ゆどまりかいがんおんせん)(改装後)



↑改装後の湯泊海岸温泉(浜湯):'02年5月1日にリニューアルオープン。
左側が女湯、右側が男湯。
真中の仕切は、女性の湯泊温泉離れに対するせめてもの抵抗。
安全の為、台風時は取り外し可。


↑改装後の湯泊海岸温泉(浜湯):ホテルの露天風呂のよう。
湯がぬるいので、長湯をして温まるべし。
因みに、先ノ湯の方は今回の改装対象外。昔のままである。


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