本富岳(モッチョムだけ)


↑原(はるお)の集落から眺めたモッチョム岳:
岩峰が大迫力である。因みに、右側の谷間に千尋滝が隠れている。

標高940m。千尋滝展望台から2時間40分程で登れる山。
屋久島三大岩壁の一つで、永田岳(障子岳)、七五岳に次ぐ大きな岩壁を有する。
最高地点は標高979mで、神山
(かみやま)展望所と呼ばれる。

陰陽山としては日本一のスケールで、
へんてこりんな山名は、種子島地方の方言モッチョー(女性器)から由来したもの。
放送禁止用語の「オ○コ」「マ○コ」と同義語で、
付近の集落では「モッチョムする」というと、アレをすることを示すそうだ(笑)。
いやはや、失礼。


杉はほとんど生えていないが、銘木の万代杉・モッチョム太郎・モッチョム花子が居る。
モッチョム太郎は千尋滝ルート(タナヨケ歩道)に居るが、
登山道から少し離れた脇道に居るため、霧が濃いと見落としがち。
モッチョム花子は本富山を正面から登るルート上に居たが、本富山の岩肌に辛うじて乗っていた
土塊が剥がれ落ちてルートが消滅してしまったため、今では幻の屋久杉となっている。
「太郎に花子、何ぞや?」って感じだが、両方とも杉の名前。公募で決まった。


山頂

↑モッチョム岳山頂:
わりとでっかい岩球の天辺にある。
奥・中央・手前と横筋に岩が並んでいて、舞台装置みたい。



↑モッチョム岳山頂: 南方面に眺めるとこんな感じ。
岩が横にごろごろ並んでいるが、割と広い。




↑山頂岩に掛るロープ:
下から眺めたところ。
登山道のナイフエッジを恐々
通過したところのとどめがコレ。

↑山頂岩にかかるロープ:上から眺めたところ。
岩の高さは4mくらいか。下る時も背景の高度感に
ビビってしまう。これが地元小学生の
遠足コースだとは屋久島っ子、レベル高し。


山頂からの風景


↑モッチョム岳山頂から南東側の眺め: 原集落の森林と田園風景。
左側に原漁港、左端の切れた所にトローキ滝の入り江が見える。



↑モッチョム岳山頂から東側の眺め: 左は麦生集落。右にトローキ滝の入り江が見える。


↑モッチョム岳山頂から南側の眺め: 尾之間と小島集落が見える。


↑モッチョム岳山頂から北側の眺め: 奥に見えるのは耳岳。


↑モッチョム岳山頂岩の北側俯瞰: 登山者はこの岩の向こうからロープを使って登頂する。
こうして見ると高度感があってやっぱりビビる。



神山展望所


↑神山展望所分岐の標識: 神山展望所がヤブ化した今、
案内板は文字がかすれて役目を果していないっぽい。
登山道から分かれて1分だそうだ。



↑神山展望所: 案内板の通りに進んでみると
すっかりヤブ化して何が何だか。



↑神山展望所付近から南側の眺め: 展望所の見晴しが良ければ
大体こんな風景が眺められたはず。


山腹からの風景


↑山中の眺め: モッチョム岳登山での貴重な水場。
湿気は多いが、意外にも道中に沢はほとんど無い。



↑山中の眺め: 万代杉回りと神山展望所から山頂の稜線以外は、ほとんど
こんなうっそうとした森の道を、上り上り下り、上り上り下り、と繰り返す。
そこがモッチョム登山がハードと言われるところ。



↑山中の眺め: 神山展望所を過ぎると城壁のような、
カメラに収まりきれない巨大な岩をかすめて道を進む。
この岩は神山展望所の基部か?



↑山中の眺め: 稜線に出ていよいよ山頂に近くなると、
海岸の町と大スラブを見渡す凄い光景が現れる。
スラブが巨大な異星の宇宙船みたいだ。



↑山中の眺め: 稜線から眺めたモッチョム岳山頂。
えーっ、これからあの急斜面を登るんだ、とちょっと驚愕する。


日本一の陰陽山

↑南から眺めたモッチョム岳:
原(はるお)集落から眺めたところ。
女陰に例えられ、全面岩場が玉門となる。

↑西から眺めたモッチョム岳(右側):
尾之間(おのあいだ)集落から眺めたところ。
男根に例えられる。左の山は耳岳。


↑南から眺めたモッチョム岳: 原集落の山奥から眺めたところ。
写っている範囲での高低差で300m位か。
ここまで近づくと陰陽だか分からなくなるが、凄い迫力だ。


万代杉
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(133kバイト)
↑万代杉:胸高囲8.6m・樹高13.2m・樹齢約3000年。
昭和51年に発見された。タナヨケ登山道沿い標高800mに居る。
根元が太い為、発見当時は「1万年大樹発見!」と騒がれたそうな。



モッチョム太郎
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(136kバイト)
↑モッチョム太郎:胸高囲9.4m・樹高24.5m・樹齢は不明。
タナヨケ登山道沿い標高820mに居る。
プレートには鹿児島県の福原英明さんと、命名者まで書かれている。いいな。
たぶん、人が訪れなくなったモッチョム花子にも、
同じような福原さん目録付プレートがひっそりと掲げてあるのだろう。
(→2018年1月確認。モッチョム花子には残っていなかった。)



一品宝珠大権現

↑一品宝珠大権現:
山頂の巨石の南側に祀られている。
太平洋が見渡せる特等席。


下のちっこい写真をクリックして下さい。

本富岳正面登山道
+モッチョム花子



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