新高塚小屋(小高塚小屋)

↑新高塚小屋:小屋の入口は向こう側。
左の森に平行して縦走路が通っている。

収容人数40〜60名。トイレ付き。水場もある。
小高塚山の西斜面、標高1460mに建てられている。
コンクリートの土台の上に木造の小屋を乗せた構造。
高塚山の高塚小屋(旧高塚小屋)に対して、主題の様な呼称になった
縦走路のちょうど中間点にあるため、宮之浦岳からと縄文杉からの登山者がごったがえし、
島の中では一番競争率が高い山小屋である。
シーズン中は、平日でも台風時でも、廊下はおろか玄関にまで宿泊者があふれる。
2000年のGWに訪れたときは、14時に着いたにもかかわらず、もう一人も泊まれなかった。
'97年の夏平日と、'99年の台風時に泊まったときは、18時位で満杯になった。
管理人が居て詰めさせればまだ泊まれたけど、山小屋事情を知らないにわか登山者ばかりだから、誰も詰めようとしない。


過去に上の小屋が近くにあった所で、平成4年8月に再建された。
'99年8月には入口にテラスも付いて、大雨でも屋外で食事の準備が出来るようになり、
’01年春には、道迷い防止や、ぬかるみで困らない為にデッキが作られた。

小屋の周りは分かり辛く、ちょっと方向感覚が狂い易い。
夜中トイレに行って森に迷い込み、そのまま行方不明になった事件が過去に数件あった。
今はその心配は無くなったが、事件後にデッキが作られるまでは、
トイレまで蛍光ピンクの誘導ロープが張られ、さながら田んぼのスズメ避けのようだった。
上記写真の白いロープはその誘導路の一部。
地元の方によると「あの小屋には何かいるでぇ。夜中に名前呼びかける何かがいるそうな」。フッフッフ〜。
モノノケはどうか知らんが、ヤクシカはしょっちゅう出るけどね。


新高塚小屋の中



↑新高塚小屋の中:
奥の部屋に2段ベッド(?蚕棚)が左右二列並んだ形状(右側は隠れている)。
手前の部屋は左側に同じく2段ベットの小部屋、右に玄関の構成になっている。
中は広いが、ちょっと暗い。
なお、玄関には下駄箱もあるが、すぐ溢れかえる。
他人の靴を間違って履いて行く事件も多発しているようなので、
利用する場合は個性的な目印をつけた方が良い。





↑小高塚小屋のテラス:
休憩はもちろん、雨が降った日も濡れずに調理ができる。
ただし、宿泊人数に対して狭すぎるのが難点。




雨の日の新高塚小屋:
宿泊人数が多いので干し物で、難民船のような有様になる。



新高塚小屋の外(デッキ取り付け後)


↑正面から見た小高塚小屋(木立に隠れていますが・・・):
2001年に広いデッキが出来たお陰で、
トイレに行くのに泥だらけになったり、テント張りで苦労したりする事が無くなった。



↑小高塚小屋から眺めたデッキ:
突き当たり左に水場、右の階段を上がるとトイレと縦走路がある。




↑小高塚小屋のトイレ:これがウワサ(?)のトイレ。
下に書いているように夜中に窓が光って見えて怖かったからか、
台風などでガラスが割れたのか、窓が塞がれていた。




↑縦走路との分岐:手前が宮之浦岳側、左奥が縄文杉側。
右奥の進んで左に曲がると新高塚小屋。
写真では隠れているが左手前にトイレがある。




↑小高塚小屋の水場:ベンチの向こうに小さな川がある。
落ち葉溜まりになっているので、煮沸が必要。
かつては小屋の反対側にも、パイプで引いた水場があるが、
壊れやすいのか、時々消失する。



改装前の新高塚小屋



↑デッキ取り付け前の新高塚小屋(2000年4月30日撮影):
小屋付近は水はけが非常に悪く、雨が降ると田んぼ状態になり、
小屋の中も泥だらけで大変だった。デッキに感謝。
手前のロープは、トイレ遭難が2度起きたため、道標として張られたもの。



↑小高塚小屋のトイレ:ドアのガラスが擦りガラスだった頃。
うっそうと森に覆われて暗い中、トイレの向こう側だけ吹き抜けになっていて、
空の明かりがトイレガラスを通して見えるので、
トイレの中にぼんやり明かりが灯っているようで、夜中はドキッとする時があったぞ〜。
なお、手前のY字になっている分岐を、左に曲がると宮之浦岳、右に曲がると縄文杉に行く。



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