高塚小屋(旧高塚小屋)
↑高塚小屋(写真提供:神崎真貴雄さん): 2013年8月30日改装オープン。
居住区2階で3階はテラス。
丸太のように見える壁の部分は、エコとメンテナンス簡易化の名目で
ガラスコーティングされた紙のパイプが使われており、
パイプとパイプの間にはシリコンコーキングを詰めて採光もよくなっている。
ただ悲しいかな、湿度100%と台風銀座が当たり前の屋久島で、やはりこれは無理があるようで、
2016年春現在で早くももう、壁全体がヨレヨレに垂れ下がってきたり、
木製の扉が壊れたり、との報告事項が・・・。
収容人数20名(ちょっと狭し)→21名(改築後)。トイレ付き。
標高1370mの鞍部に建てられていて、
縄文杉まで下り10分、山頂までは薮を分けてすぐ到達できる。
小高塚山にも山小屋が建てられた為、
「旧高塚小屋」とも呼ばれる。
オーバーユースや多雨で付近の土砂が流出してしまった為、
2005年12月に木道や柵が作られ要塞のような概観になった。
2012年、小屋自体の老朽化も進んでいた折、「お世話になった事があるので、自費で建替えます」と
名乗り出る有志の方が登場。「ありがたく使わせて頂きます」と感謝感激の嵐だった。
2013年8月、リニューアルの高塚小屋が晴れて完成。
ところが出費者が「今後は愛称を『レモンガス赤津慎太郎小屋』とさせて頂きます」と宣言。
さすがに島民に全く馴染みのないこの自称は受け入れられず、
2016年現在の登山地図等には何十年と親しまれてきた『高塚小屋』しか使われていない・・・。
リニューアル後に見に行っていないので、以下の記事は改築前のものデス。
高塚小屋(建替え前)の外観
↑高塚小屋:ちょっと斜面がかった森の中にある。
「三匹の子豚」のレンガ小屋を連想しそうな、総コンクリートブロックの頑丈な造り。
高塚小屋(建替え前)の中
↑高塚小屋の中:小屋の奥から入口方向を眺めたところ。
入口は一見頼りなげなサッシだけで外界と隔たれているが、
ところがどっこい、台風で外がビュービュー吹き荒れていてもびくともしない。
さすが台風銀座の山小屋である。
↑高塚小屋の中:小屋の奥から入口の向かいを眺めたところ。
片隅には登山道整備の方々の長期戦用荷物が積まれている(99年8月2日現在)。
ここをベースキャンプにして、宮之浦岳近辺や縄文杉の木道を造ったり、
新高塚小屋のグレードアップをされていた。
なんだか整備用の木材等は、荒れくれる宮之浦川を泳いで運んできてるそう。
お疲れさまです。
(整備の方々には外国の青年もいて、
日本整備士:「また川をジャブジャブですよ!」
外国整備士:「ジャブジャブゥ…」
と言いながら、皆楽しそうに(ヤケクソ?)台風の中を出動する姿が印象的だった。)
↑高塚小屋の中:入口から奥を眺めたところ。
大型の二段ベットのようになっている。
高塚小屋の外
↑高塚小屋からの眺め:
小屋の前の広場にはテント場なのか、何やらステージのような物が'05年に作られた。
↑トイレへと続く道: 奥に直方体のトイレが見える。
小屋の陰にあるので存在自体知らない人も多かったが、木道が出来て分かりやすくなった。
↑高塚小屋の水場:小屋の前にある。
急斜面にちょろちょろと水が湧き出ている。
ただ水量が少ない為、そのままで飲むのは避けたほうがいいかも。
周辺改装前の高塚小屋
↑改装前の高塚小屋:
山の斜面とマッチして、開放的で良い光景だった。
保護のため柵は必要かもしれないが、ちょっと残念。
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