ウィルソン株
↑ウィルソン株の入口側:辺りには、400年前に伐採された
木々の断片や切株が朽ちずに苔むしている。
胸高囲13.8m・根回り32m・樹齢当時4000年。
大株歩道の標高1030mの所にいる。
大正3年、米国の植物学者アーネスト・ウィルソン博士が
雨宿りに洞窟と間違えて入ったことにより、偶然再発見した。
天生14年(1586年)頃、豊臣秀吉による京都方広寺の大仏殿建造の際、
楠川の牧五郎七を代表に6人掛かりで切り倒されたと伝えられている。
屋久杉は、通常の杉の6倍もの樹脂を含む為、
当時の切株や切屑が、今も朽ちずに周囲に散らばっている。
内部は空洞で10畳位の広さがあり(本当か?)、
「延命水(えんめいすい)」が湧き出し、「木魂神社(きたまじんじゃ)」が祀られている。
ウィルソン株外観
↑ウィルソン株の入口:入口はかがむ必要がないほど高く広い。
延命水を汲んだボトルを持った怪人物の左後ろに見えるのは、木魂神社。
↑ウィルソン株の裏側:伐採後に自然発生した杉が根を張っている。
ウィルソン株内観
↑ウィルソン株の中から入口方向を見たところ:
右に見えるのが木魂神社。
おそらく屋久杉で作られたであろう神棚。
御神酒に混ざってドリンク剤が供えられている、いかにも山らしい。(笑)
↑延命水:名水揃いの屋久島の中でも、名水中の名水。
柄杓の側の岩のすきまから、こんこんと湧き出ている。
さすがに、すごくうまい。
ウィルソン株もこの水脈のお陰で、あんなに巨大化した?
↑木魂神社と延命水:こんな位置関係になってる。
左が木魂神社で右が延命水。
木魂神社の御神体は銅鏡。
↑ウィルソン株の天井(?)付近:
見事に苔むしている。縁には小さな宿り木がたくさん見られる。
↑ウィルソン株の中から空を見上げる その1:
天井は見事に筒抜けになって、
辺りには、伐採後の400年間に見事に成長した冠樹が見られる。
ウィルソン博士は切株の大発見に大喜びだっただろうが、
反面、雨宿りに向いていないことにちょっぴりがっかり?
↑ウィルソン株の中から空を見上げる その2:
最近知名度が上がったが、株の中のあるポイントから見上げると
このような見事なハート型になる。
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