旧石塚歩道(中域)
〔トロッコ軌道末端〕




↑石塚トロッコ軌道終点(廃村後)近くの様子 (荒川登山口から3時間20分):
廃村後終点から下はレールの間に樹木が生えないように手入れをされている事が伺えるが、
廃村後終点から上はご覧の通りやりたい放題の状態。
肥大化した杉の根元がレールを持ち上げている。

旧石塚歩道は、標高660mの小杉谷集落分岐に始まり、石塚集落跡を抜け、
標高1580mの花之江川歩道に合流点で終わるが、
このページでは標高1070mのトロッコ軌道終点(廃村)から
標高1100mのトロッコ軌道終点(廃村)について触れる事にする。

トロッコ軌道終点(廃村後)から奥石塚沢の高架橋の区間はごらんのような荒れっぷりで、
「たまにやってくる登山者や林業関係の方もこんな苦労して通っていたのかな」と思っていたら、
トロッコ軌道終点(廃村後)横のパイプ小屋跡から奥石塚沢の橋手前までショートカットする小道が現存しているのを発見。
ヤブ化は進んでいたけど、有識者はそっちを通っていたのだろう。



石塚トロッコ軌道終点(廃村後)付近


↑石塚トロッコ軌道の終点から先に続く道 (荒川登山口から3時間15分):
廃村後のトロッコ軌道の先は左に大きく曲がる溝となっている。
レールや枕木は完全に埋もれたか撤去されたかで、姿は見えない。



↑石塚トロッコ軌道の終点の先から見降ろした終点 (荒川登山口から3時間18分): 
土埋木が転がる斜面の先にレールが見える。



↑石塚トロッコ軌道の終点の先の軌道跡 (荒川登山口から3時間18分): 
水と腐葉土が溜まってお堀のようになっていた。



石塚トロッコ軌道終点(廃村後)石塚トロッコ軌道終点(廃村前)


↑にぎやかになり始めた軌道跡 (荒川登山口から3時間20分):
レールの間からやや太い木が生えているのはまだ良いが、
遮断機のようにわざわざ横断して生えている潅木が邪魔じゃ! 


↑レール幅一杯に成長した杉 (荒川登山口から3時間20分):
石塚集落の住居跡に生えている杉の太さと互角である事から、
昭和44年の小杉谷事業廃止からトロッコはここまで上がって来ていない事が伺える。



↑何やら色々茂ったトロッコ軌道 (荒川登山口から3時間20分):
カオス!



↑潅木が茂りすぎたトロッコ軌道 (荒川登山口から3時間20分):
道を横切る枝が一番厄介だったポイント。
Tシャツ姿で歩いていると、枝に付いた雨水で服全部がびしょびしょになるは、
顔や腕にかすり傷ができるは、何よりも押し分けて通り道を確保するのが大変だわで、
ちょっぴり踏んだり蹴ったり気分。



↑ぼろぼろの鉄道橋 (荒川登山口から3時間25分): 
こうなったら無理に渡ると危険なので、一旦沢に下りて徒渉するしかない。
もう一つ先の橋は完全に壊れていた。



↑水没したトロッコ軌道 (荒川登山口から3時間35分):
ぬかるみポイント。完全防水の靴じゃないと、水がしみてきて靴下気持ち悪っ。



↑奥石塚沢の橋 (荒川登山口から3時間45分): 
ぼろぼろの鉄道橋たちを何とか突破してきたところに親分登場!
数メートル真下には奥石塚沢が凄い勢いで流れていた。



↑奥石塚沢の橋 (荒川登山口から3時間45分): 
上の写真の別アングル。
徒歩でここを渡る場合、枕木が歯抜けになっている為、
実質は少し間の空いた2本の丸太の上を行く事になるようだ。
この写真を撮影した時は、何か橋の中央に丸太を繋いだ跡が見える気がした上
(後で写真を分析してみたら、ただの枕木の影だった)、
この高さだし、丸太の間に足を滑らせると挟まれそうだし、日が暮れそうだし、
とビビって引き返した。そのうちリベンジしちゃる。
(→2週間後にリベンジ成功。意外と呆気なかった。)


↑奥石塚沢から奥 (荒川登山口から3時間50分):
奥石塚沢の橋を渡ると、今までの苦労が嘘のように歩きやすい軌道となる。
5分程で分岐に出合い、これから奥の軌道は複線となる。
荒川登山口からずっと単線だったので、ここにきて意外な展開。 



↑奥石塚沢から奥 (荒川登山口から3時間50分):
軌道が複線化してすぐの眺め。線路が不思議な感じに歪んでいる。
2分程歩けば終点に達する。



石塚トロッコ軌道終点(廃村前)

↑石塚集落廃村前のトロッコ軌道終点 (荒川登山口から3時間55分):
線路も複線で終点らしい貫禄がある。左奥に記念碑風切り株がチラ見。



↑トロッコ軌道終点(廃村前)の切り株:
廃村後の終点にもあった切り掛けたケーキのような切り株。記念碑かな?



↑トロッコ軌道終点(廃村前)の突き当たり:
右奥の水平に倒れた木の向こうは沢。



↑トロッコ軌道終点(廃村前)の突き当たり:
上の写真の奥の部分。奥石塚沢のもう一つ奥の沢(名称不明)が見える。
古地図を見ると、もう少し奥までトロッコ軌道は続いていたようだが、ここから先にはそんな跡は残っていなかった。
切れたレールは何故か上流側に捻じ曲げられていた。



↑トロッコ軌道終点(廃村前)の突き当たり:
奥石塚沢のもう一つ奥の沢、その名も「終点の沢」に降りて振り返った眺め。
梯子状階段のちょっと上にレールの末端が見える。



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