小杉谷橋(標高660m)から、石塚小屋近くの10km峠(標高1580m)の
だいたい道のり10kmの登山道が旧石塚歩道。
1970年頃まで、宮之浦岳登山のメインルートだった。
全体の2/3がトロッコ道で、途中には小杉谷集落跡の弟分である石塚集落跡がある。
現役の頃は、小杉谷まで観光トロッコ(とっくの昔に廃止)または徒歩、又は荒川口まで車行き、
小杉谷荘(とっくの昔に廃止、当時200円/泊)で一泊。
翌朝に小杉谷荘前に掛かっている吊橋(とっくの昔に廃棄)で安房川南沢を渡って旧石塚歩道入り、
そして花之江河経由で宮之浦岳に向かう、というのが定番コースだったようだ。
現役の頃は、トロッコ道終点の少し先までず〜っとの、伐採による禿山が
登山家から不評だったそうで、深田久弥「日本百名山」でも見なかった事にされている様子。
1970頃に淀川登山口へ続く林道(町道淀川線)が開通してさっさと忘れ去られた。
お陰で、調査も滅多に入らない場所となり、
2013年現在はあちこち荒れ放題で、伐採跡には自然に生えた杉が乱立しており、
生半可な気持ちで通ろうとすると痛い目に遭う廃道となっている。
上域 (歩道跡) |
中域 (トロッコ軌道末端) |
中域 (トロッコ軌道跡) |
下域 (石塚集落跡) |
旧 石塚山 登山道 (中域) |