旧石塚歩道は、標高660mの小杉谷集落分岐に始まり、石塚集落跡を抜け、
標高1580mの花之江川歩道との合流点で終わるが、
このページでは標高1100mのトロッコ軌道終点(廃村前)から上、
トロッコが通らなかった登山道部分について触れる事にする。
昭和50年代まで標高1200m以下は伐採によりはげ山だったらしく
(国土国交省がWeb公開している昭和52年の航空写真でも確認できる)、
伐採を逃れた標高1200m以上の森林地帯に入ったところで天皇杉、
ちょっと上がったところで鏡明水、そして苔風呂を通り過ぎて
10km峠で花之江河歩道に合流、というのがコースの概要である。
はげ山部分は現在、小杉にびっしり覆われている。
太田五雄著『屋久島の山岳 近代スポーツ登山65年の歴史と現在』で
「十分注意してかからないと大変な目にあう」と紹介されている。
歩道部分に入って初めはテープの道しるべがしっかり着いているが、
下端のトロッコ軌道終点から20分、上端の10km峠からは15分を過ぎたあたりで
ぱったり途絶えるので、山道慣れしていない人はまず無理であろう。
道中、ボロボロのテープや黄色プレートが登場するが、間隔が空きすぎているため、道を外れていない確認に使える程度である。
地面のしまり具合や擦れ具合、枯れて倒れたのでは無い人為的な倒木、歩きやすく積まれた石、
これらの要素で「かつて、ここを多くの人が歩いた」事をイメージできる人ならば大丈夫、だと思う。
登山地図の一番人気、旺文社「山と高原地図 屋久島」にも「天皇杉」と「鏡明水」が載っているが、
正式に調査をしていないようで、下記の通り実際の位置と全然違うので注意が必要である。(2012年現在)。
↑鏡明水の噴出し口: 霧島神宮の手水舎は、水の噴出し口が 竜の彫刻で全体的に苔むしており、何かそれに似ていると思うことしきり。 手荒れの薬を塗っていた上、コップ等も持って居なかったため、 直接口を付けてガブ飲みさせて貰ったが、 龍神様の下唇はふわふわのコケに覆われていて気持ちよかったです(はあと)。 |
↑参考資料: 鹿児島県・霧島神宮の手水舎 |