ヤクスギランド(奥地)の銘木

ヤクスギランドは、文字通り杉の自然テーマパーク。
様々な杉をはじめ多種の植物、土埋木、300年位昔の試し切り跡などが観察できる。
このページにあるのは、そのうち舗装路外の登山道(150分コース)で見れるもの。
(舗装路内の杉をご覧になる場合は、ページ下のリンクボタンを押して下さいな。)

蛇紋杉(じゃもんすぎ)

↑蛇紋杉:胸高囲8.3m・樹高23.6m・樹齢(享年)約2000年。
標高1080mの太忠岳登山ロの分岐点に居る。
名前の由来は木肌の印象から。
試し切りの痕があるが、その異様さから伐採を免れたらしい。
しかし、平成9年(1997年)9月の台風19号によって、根こそぎ倒れてしまった。
写真に見えるのは、ひっくり返った根の裏側。
横の休憩所と比べるとその巨大さが解る。
(休憩所の柱だけで3m位、だったかな)
ゴボウの様な形でなくて、溶けた鉄柱のような不思議な形をした根である。


↑蛇紋杉の幹:名前の由来の、蛇の様な木肌が見て取れる。
この大木が占拠していた分、上空はぽっかり穴が空いて、
次の世代の木が育つのに必要な光が、さんさんと入ってくるようになった。
正に、これから数百年から数千年にわたる、倒木更新の始まりの瞬間でもある。


↑蛇紋杉:根元からの眺め。
岩盤の上に生えていた、この木は谷へ向かって倒れた。
杉には申し訳ないが、
うまい具合に登山道の脇に沿って倒れてくれたお陰で、
道も寸断されること無いばかりか、非常に観察し易い状態になっている。


天柱杉(てんちゅうすぎ)
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(114kバイト)
↑天柱杉:胸高囲8.2m・樹高33.8m・樹齢約1500年
標高1030mに居る。
風の影響を受けない窪地であるため、周囲に高い木が茂っているが、
それに負けずに、名前の通りかなり高く伸びた杉である。


母子杉(ははこすぎ)
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↑母子杉:左(子)=胸高囲6.3m・樹高29.5m・樹齢約2600年、
右(母)=胸高囲9.0m・樹高31.1m、樹齢(享年)約2600年。
標高1030mの、天柱杉と三根杉の間に居る。
2本杉が根際で合体した形で、
母に当る方は既に枯死しており、子に当る若い杉が支えている。


三根杉(みつねすぎ)
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↑三根杉:胸高囲9.3m・樹高26.1m・樹齢約1100年。
標高1030mの花之江河への登山道分岐の所に居る。
折れた屋久杉に更新して生えた杉で、
飲みこんだ古木のため、根元が大きくの膨らんでいる。
ムムム、公式データと表示版の内容がかなり違うゾ。

ひげ長老
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↑ひげ長老:胸高囲9.5m・樹高32.0m・樹齢約1000年。
標高1060mに居る。
物々しい名前の屋久杉の中で、気が抜ける・・・
いや、微笑ましい名前は、
平成12年(2000年)5月の世界遺産会議を記念して、1150点の公募から選ばれたもの。
因みに命名者は、上屋久町一湊小学校一年の竹之内あゆみさん。
根元についた苔が、髭のように見えるところが名前の由来だそうな。

ヤクスギランド(手前)は、下のちっこい写真をクリックして下さい。



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